誰がモーリス・メーテルリンクとデートしましたか?

モーリス・メーテルリンク

モーリス・メーテルリンク

モーリス・メーテルリンク(Maurice Maeterlinck, 1862年8月29日 - 1949年5月6日)は、ベルギーの象徴主義の詩人、劇作家、随筆家。正式名はメーテルリンク伯爵モーリス・ポリドール・マリ・ベルナール(Maurice Polydore Marie Bernard, comte de Maeterlinck)。日本では「メーテルリンク」とカタカナ転写されることが多いが、本人の母語であるフランス語では「メテルラーンク」フランス語発音: [mɛtɛr'lɛ̃ːk]、ベルギーではまた「マテルラーンク」[matɛʁlɛ̃ːk]、もうひとつの母国語であるフラマン語では「マータリンク」[ˈma:tɐlɪŋk]、「マーテルリンク」[ˈmaˑtəʀlɪŋk]に近い発音となる。maeterlinckはフラマン語で「計量士」「測量師」を意味する。

ヘントの裕福な家庭に生まれ、パリで象徴主義の影響を受け詩作を開始。劇作で才能を発揮し、神秘的な象徴劇を世に出した。戯曲『マレーヌ姫』『ペレアスとメリザンド』や、幸せの象徴である青い鳥を探す児童劇『青い鳥』、詩集『温室』など。

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ジョルジェット・ルブラン

ジョルジェット・ルブラン

ジョルジェット・ルブラン(フランス語: Georgette Leblanc, 1869年2月8日 - 1941年10月27日)は、フランスのソプラノ歌手、女優。小説家、モーリス・ルブランの妹。

オペラ歌手として名を揚げ、とりわけジュール・マスネの諸作品やビゼーの《カルメン》の解釈で知られた。ベルギー象徴主義の劇作家で詩人のモーリス・メーテルランクとは長年にわたって愛人関係にあり、メーテルランクの戯曲のいくつかは彼女のために書かれている。メーテルランクの戯曲『アリアーヌと青髭』(1899年)と、それを原作とするポール・デュカスの抒情劇『アリアーヌと青髭』(1907年)の両方においてヒロインを演じた。1924年の『人でなしの女』(L'Inhumaine)でも知られているように、映画俳優の先駆者でもあった。晩年は作家に転向して、商業的に成功した2つの自叙伝のほか、児童書や紀行文も手掛けた。ちなみにルブランは両性愛者だったとされている。

一方、ジョルジェットの文章から着想を得たものを、メーテルランクは自著にしばしば使っていた。それが彼女自身の文学活動のキャリアの妨げになることを危惧し、何度か兄のモーリス・ルブランに手紙などで相談している。例えば、『貧者の宝』や『限りなき幸福へ』=『叡智と運命』にジョルジェットの文章を活用、もしくは名を伏せてそのままの形で用いている。後者では、ジョルジェット宛の長い献辞で「剽窃」のお茶を濁している。この献辞は『回想録』によると兄モーリスが、妹ジョルジェットを共著者とするよう提案したため、メーテルランクは「個人生活の(閨房を匂わせる)秘密を公にはできない」と言う理由をつけて、代わりに添えたものである。後の新版ではメーテルランクは献辞を削除している。ジョルジェットはこれが彼の犯した唯一の過ちであり、愛が失われてもこの献辞は尊重されるべきだった、と前出『回想録』に書き記している。)

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